Vol.19 空想の座敷で食べる締めの一皿
カレー編@和んスタイル
更新日:2013/11/28
9月12日。土地勘のない野方でしかも夜ということで、Google Mapsに「和んスタイル」の住所を打ち込み、いつも憤慨している「歩きスマホ」の挙に出る。
地図上を動くブルーの点(私)はほんの数分で目的地と重なったが、着いた建物はどう見てもマンション。
(これはあれか、『隠れ家的な』というやつか?)
Googleを信用してマンションの階段を上がっていく。
踊り場から外の暗闇に目をやると、ステテコの男性が怪訝な顔でこっちを見上げている。
親愛のしるしに、こちらも怪訝な表情で見返す。
2階の廊下に足を踏み入れたが、やはりどう見てもただのマンション。
(隠れ過ぎだろう……)
廊下を端まで歩き、敷地の反対側に降りる階段まで行ってようやく店を見つけた。
入口横に看板代わりの大きな布が吊られていて、黒地に白で染め抜いた円の中に「和ん」の文字。隠れ家云々はこちらの誤解だったようだ。
午後7時過ぎの店内はすでに10人ほどの客で賑わっていた。
テーブルがちょうど埋まっているので、自分はカウンターに陣取る。最初の印象は、
(ボーリング場みたいだな……)
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